こんにちは。
この春から、うちの職場にも新人ちゃんが入ってきたんですよ。
今ちょうど研修中で。
いろんな部署のいろんな方から、さまざまな指導を受けているところなんです。
ただ、まだちょっと敬語がアレで。
「指摘された」「フィードパックを受けた」=「怒られた」と表現するので。
周りの人がアワアワしています。かわいい
でも、わたしも。
社会人1年生のときってどんなんだったっけなー?
って思い出してみたら
ええ、ええ。
まともな敬語なんて全っ然、喋れなかったですよね。
「お友達じゃないんだから」って、何度も指摘されてましたよね。
わたしの出来の悪さはほんと。
匙を投げたくなるような状況だったと思うんですけれど。
当時の先輩方は、相当手を焼いただろうなあ…
その節はありがとうございました。諸先輩方。
さてさて。
だいぶ気温も上がってきたので、そろそろ夏服もご紹介したいところなんですが。
今回は少ーし、毛色を変えて。
帽子とか、履物とか、バッグとか、アクセとか。
服飾雑貨のお話をしたいと思います。
服飾雑貨のおすすめはこちら!
(※画像・引用文について、特記がないものは、公式サイトから拝借しています)
①IIE 会津木綿ストール
1627年に会津藩主が、織師を招いて技術を広めたのが始まりという「会津木綿」。
明治末期から大正にかけて最盛期でしたが、ライフスタイルの変化で需要が減少。
(中略)
会津木綿は「縦縞模様」が特徴で、その種類がとても豊富。
かつては「地縞(じしま)」と呼ばれる地域ごとの柄が存在し、衣服の模様で出身地が分かるような身近な素材だったといいます。
地球規模で見ると、柄でこういうことを伝える文化でわりとあるのかな。
タータンチェックなんかももともと、地域がわかる役割とか。
家紋のような意味合いもあったらしいもんね。
これだけ長く続いている伝統工芸だと。
織り機がまた、素敵なんだよね。
そんななか、震災後の2011年秋に地元の若手によるプロジェクトが始まりました。
会津木綿の織元から生地を仕入れて商品を企画し、それを仮設住宅で暮らす女性たちが内職で加工し、販売するというもの。
歴史ある会津木綿が日常生活にすっとなじむようアレンジされています。
でね、でね。
IIE(イー)って変わった社名だなー?
って思うでしょう。
ちなみに会社名の「IIE」は、3.11をひっくり返したもの。
そこには、「3.11をいつまでも忘れない」「3.11をひっくり返して会津を復興していこう」という想いが込められています。
ほんとだ!
ひっくり返ってる!!!
ところで、歴史があるのは素晴らしいことなんだけど。
ややもするとそういうものって。
「古臭い」「おばあちゃん臭い」
ということにもなりかねないと思うんだけどね。
きゃー!
普通にかわいくないですかこれー!!!
そして、なんと!イロチもあるのですよ。
これがまた、どれもかわいくって。
ショート丈がこちら
使えば使うほど肌になじんで風合いが増します。
厚手で丈夫なため洗濯も可能です。
ふむ。育てる楽しみもあるってことね。
これは一生ものだなー
◆生産者のサイトは、こちら
②麦わら帽子 中折れ帽 ナチュラル
日に日に日差しが強くなってきて。
お出かけには帽子がほしいなーと思って探してたところなんだけど。
これ、いいかも。
水運に恵まれ肥沃な土壌で麦の栽培が盛んだった埼玉県の春日部市では、明治30年頃から帽子づくりが盛んです。
農作業用の麦わら帽子を中心に作り、最盛期には数十軒ほどの帽子屋さんがありましたが、現在も帽子作りを行っているのは3軒ほどに。
明治期より130年にわたり麦わら帽子を作り続ける田中帽子店では、様々なニーズに応えられる体制で、日本人の頭に合わせた帽子を作り続けています。
知らなかった!
春日部といったら、てっきりクレヨンしんちゃんのイメージで...
たしかに「麦わら帽子」っていうけども。
麦わらがどんなものなのか、わたしたちあまり知らないよね。
麦わら帽子の原料は、主に麦の茎部分を編んだ「麦わら真田(さなだ)」というもの。
もともと麦の産地だった春日部では、農家の副業として麦わら真田を作り、帽子の原料として海外へ輸出していました。
おおー!
こうやって見ると、畑からのものって感じがする!
すごく、する!
実は日本人と外国人で頭の形は異なるそう。日本人は丸型、欧米人は卵型なのです。
現在、木型を用いて帽子づくりをしている帽子店の存在は稀少ですが、田中帽子店では日本人用の木型で帽子を作っています。
そのため、被った際のフィット感が抜群です。
頭の形が違うなんて、考えたこともなかった!!!
普通の帽子って、いつもキツいことが多くて。
わたしどんんだけ頭デカいんだろって悩んでたけど。
ほんとはそういう問題だったのかもね。
ちなみに、そんな素晴らしい木型なんだけど。
これを作れる職人は春日部に1人、
全国を見ても2人しかもう残っていないんだとか。
うわ...これは守らねば。
創業以来、ずっと使われているというミシンもとても美しいです。ほら
あと、それから。
麦わら帽子ってさ、安物を買うと。
ほつれてきて、型崩れしたり。
すーぐ、ボロボロになるでしょう。
これ、すごいです。
めちゃめちゃ目が詰まってる!
なんでこんなに編み目がきれいなんだろ。
もちろん、職人さんの腕もあるだろうけども...
って思ってたらね。
帽子づくりが産業化した春日部では、空気が乾燥した冬の時期に、縫い上げた帽子を天日干しにする風景が風物詩となりました。
湿気を取り除くことで、帽子の編み目が引き締まり、このひと手間が型くずれしにくく、長く使える帽子に仕上げるのです。
うわあ...その手間があったのか。。。
そりゃあ、編み目が美しいはずだ。
型崩れしないはずだ。
で。気になるサイズなんですけれども
高さ10cm×前後26cm×左右24cm
頭周り59cm
※サイズ調節面ファスナー マイナス1~1.5cmの調整が可能
調節できるのとても助かる!
特に麦わらって軽い分、風が強いと飛んでったりするしね。
よりフィットさせてかぶることができますよね。
ちなみに、かぶったイメージはこんな感じです。
どのモデルさんも、帽子の中の頭の形が想像できる感じ。
こりゃあ、かぶり心地がよさそうだー
ちなみに、色違いはこちら
デザイン違いがこちら
わたしが狙ってるのは、これです。↑
小顔効果もあるし、この形はかぶりやすいんだよねー
◆生産者のサイトは、こちら
③下駄 ドット
静岡市には“材木町”という町名が存在するほど、かつては林業が盛んでした。
江戸時代初期に、徳川家康が駿府城や浅間神社造営のため全国から職人を招集。
彼らがそのまま住み着いて、静岡の伝統工芸「駿河塗り下駄」の発展に寄与したといいます。
さっから気軽にがんがん、幕府とか藩の名前が出てくるけれど。
歴史があるって、こういうことなのね。
そんな中、現代にも続いている水鳥工業の下駄はね...
「花火大会に下駄を履いて行って、帰りに足が痛くなった。
そんな経験あるでしょう?
一日中履いていても足が痛くならなくて、
ジーンズにも似合う下駄を作りたいと思ってね」
わかるー
花火大会の日って、行きは良い良い、帰りは...だよね。
足の裏も鼻緒が当たるところも、赤くなったり皮が剥けたりでほんとに痛いし。
帰ってきてから脱いでも、足の裏に平らな板の形状記憶されている感じがなかなか取れない。
浴衣の日にしか履けないのも、もったいないよね。
そう思って見返してみると。
ここの下駄は本当に、ジーンズにもスカートにも合う感じなのよ。
夏中、気軽につっかけられそうな感じで。
それでいて、お洒落なの。
水鳥工業の下駄づくりのポイントの一つは、足を優しく包み込む鼻緒つけ。
履いた時に足にフィットするよう、鼻緒をつける時に足の専門家が作る“ラスト”と呼ばれる足型を下駄台に合わせて行います。
過去にサンダル用の天板製造やシューズの中底加工をしてきましたが、その技術が生かされています。
また、一日中履いていても足が疲れないように、左右の足裏のラインに気持ち良くフィットする木地部分は、職人さんの手彫りで仕上げています。
足にピッタリするため、走ることも可能。
水鳥工業の下駄を履くと、血流循環量が活発になり、体の重心も最適な位置に近づくそう。
走れる下駄って、すごい。
いつも下駄のときって、同行者に頼むからゆっくり歩いてくれよ...ってなるもん。
でも、木地を見るとなるほど !!! ってなるよ?
ほら。
サイズはS(22〜22.5)、M(23〜23.5)、L(24〜24.5)とあります。
柄違いがこちら
メンズがこちら
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④革屋(タンナー)が作った、洗えるレザーバッグ
ピッグスキンは日本で自給できる唯一の革素材であり、国内市場に出回るピッグスキンの9割以上を、現在も墨田区のタンナーが手掛けているといいます。
牛革と比べて薄くて軽く、摩擦にも強く、通気性が良いのがピッグスキンの特徴です。
わたしもピッグスキンのスニーカー、持ってます。
今まで摩擦や通気性のことなんて考えたことなかったけど。
牛革と較べたら軽いし、蒸れにくいし、キズもつきにくい。
言われてみれば、たしかに!
というかさ。
わたしこれ衝撃だったんですけど...
革って、洗っていいの!???
今まで靴にしても、バッグにしても。
革製品って、買ったらまずがっつり防水スプレーかけてきたし。
雨の日には使わないようにしてきたもん。
てっきり、水は厳禁なんだと思ってた。
そこがまあ、この会社の技術力なんだろうね。
あとね、あとね。
このバッグ、育つんです。
右側のバッグは何回も洗濯したものです。
となりの新品と比べると洗いざらしな風合いになり、デニムのような経年変化を楽しめます。
すごい。
皮革製品のエイジングってさ。
大事に使うことによって。色が深くなったり。
飴色のような艶が出るのは、わりと有名だけど。
こういう経年変化って、見たことない。すごい。
でも、いいねえ...色ムラも味になる。
すごく、いいねえ。
実際の汚れ落としの実験とか、ほんとすごいよ?
ほぼ完全に落ちてる...。
中には、オープンポケットとファスナーポケットが1つずつ、ついています。
色違いのグレーがまた、いい色だよ。
A4が入る大きいサイズが、こちら。
こちらにはオープンポケットが2つ、ファスナーポケットが1つつき。
◆生産者のサイトは、こちら
⑤FUNADE 大漁旗ブレスレット ナチュラル
七分袖、半袖を着る季節になると。
素敵なブレスレットをしている人につい、注目しちゃいますよね。
そんなこれからの時期。
こんなアクセサリーはいかが?
世界三大漁場の1つである三陸沖に近い、全国でも有数の水産都市・石巻。
東日本大震災で未曾有の被害を受けた石巻で、震災後に「大漁旗」を使ったものづくりが誕生しました。
京都で日本をテーマにした、グラフィックデザインの服づくりをしていた田中鉄太郎さんは、ボランティアに来た石巻でものづくりによる支援を継続しています。
大漁旗って、あれだ。
『あまちゃん』で夏ばっぱが一生懸命振ってた、あれだ!!!
大漁旗とは、漁に出た漁船が大漁で帰港する際に船上に掲げる旗のこと。
また、新しい船の進水式で、縁のある人たちから豊漁と海上安全を祈って船主に贈られる「祝い旗」でもあります。
さらに、大漁旗は漁師の間で別名「福来旗(ふらいき)」とも呼ばれているそう。
約300枚の大漁旗を譲り受けた田中さんは、一時的な支援のためではなく、未来を見据えて活動をスタートしました。
アクセサリーって、ミサンガとかもそうだけど。
お守りだったり、願掛けであったりするものも多いと思うの。
素材がこういう、縁起のいいものであったり。
相手の安全やしあわせを願うものであれば。
これ、プレゼントにもいいかも。
でもわたし、大漁旗がこんなにカラフルなものだって知りませんでした。
すごいね。
カラフルなものって、見ているだけで元気が出る。
色の力って、すごい。
ものづくりの作り手は、石巻の浜のお母さんたち。
「働くことは経済的にも精神的にも自立につながる大切なこと。
仕事をお願いすることで、お母さんたちは生き生きしています」
と田中さんは話します。
その上、ね。
お店がほんとに素敵なんだよ?
これはぜひ一度、現地を訪れないとね。
色違いが、こちら
ハギレや残糸から作られるピアスは、こちら
直径1cmなので、鮮やかな色もつけやすそう。
◆生産者のサイトは、こちら
■いかがでしたか?
「いいのはわかるけど、ちょっと高いなー」
って思いましたか?
うん、わかる。
わたしも、そう思ってた。
でもね...
わたしが好きなお洋服屋さんのキャッチコピーで、こんな言葉があるんです。
お買い物とは、どんな社会に一票を投じるかということ。
What you buy is what you vote.
(※会社概要 | シサム工房 フェアトレードと手仕事のお店(京都/大阪/神戸/通販)より引用)
これほんと、最近つくづく思います。
若い頃はね、しょうがないかな。って思う。
みんな、お金ないもん。
でもね...
みんながみんな、安かったら。
食べていけない人がたくさん、います。
その社会構造も、わたしたちわかってきたでしょう。
値段"だけ"に飛びつくの、そろそろ躊躇しようかなって。
そして。
この歴史とか手間とか貴重な技術力とか。
そういうことを全部鑑みると。
このお値段には、その分の意味と価値があると思うの。
これからも、残したいな。
こんな未来になると、いいな。
そういうものにわたしはお布施したい。
課金したい。
今だって大富豪ではないけどね。
これからも、続いていくように。
できることから、一つずつ。
あなたのお気に入りが見つかりますように。